基本5文型を見分けられると英語が飛躍的に上達する。例えば《I will arrive at the station after eight to pick up my father.【私は父を迎えに8時過ぎに駅に到着する】》。少し長い文だが第何文型か? 見分け方を知りたい方は【1-⑴】をご参照。
目次
- 1.結論
- 2.第1文型の特徴
- 3.第2文型の特徴
- 4.第3文型の特徴
- 5.第4文型の特徴
- 6.第5文型の特徴
- 7.知って得する豆知識
- 《Brake !》効率的な英語勉強法のご提案(興味のある方はご参照ください)
1.結論
5文型を見分けるには、文章の単語が『S,V,O₁,O₂,C』のどれに対応するかを
まずは考える。そのやり方を下記とおり紹介します。
⑴《前置詞やto不定詞》をカッコ( )で括り無視。
⑵《先行詞を修飾する関係詞節》をカッコで括り無視。
⑶《先行詞を現在分詞や過去分詞で修飾した句》はカッコで括り無視。
そして、
⑴無視した部分を除いた残りの文章の単語の下に『S,V,O₁,O₂,C』を書く。
⇒[無論、無視したカッコ部分は『S,V,O₁,O₂,C』を書く必要はない]
例)I will arrive (at the station) (after eight)(to pick up my father.)
➡前置詞やto不定詞を無視すると《I will arrive》の第1文型と判別できる。
2.第1文型の特徴
第1文型は《主語+述語動詞》だが、
これだけで文章が成立するのは稀で修飾語句を伴うのが普通。
例) I swin in the pool on every Sunday.《下線部が修飾語》
【私は毎週日曜日にプールで泳ぎます】
⑴第1文型の動詞は自動詞である。
⇒下記の様な「動作が自己完結する」性質の動詞
①状態を表す:live【住む】、stay【留まる】、be【~である】、等
②移動を表す:go【行く】、run【走る】、arrive【到着する】、等
③発言を表す:talk【話す】、speak【話す】、insist【主張する】、等
⑵自動詞の後には、修飾語(Modifier)や副詞 が来て動詞の説明をする。
(「in the pool on every Sunday」が修飾語で動詞を説明)
⑶修飾語句の順番は S+V+【場所+時】の順
⇒場所「in the pool」、時「on every Sunday」
⑷自動詞が目的語を必要とする場合は、《自動詞+前置詞+名詞》の形にする
arrive at / in【~に着く】、belong to【~に所属する】
depend on【~に依る】、listen to【~を聴く】、等
①He listens to the music.【彼は音楽を聴いている】
②I will arrive at the station after eight.
【私は8時過ぎに駅に到着するつもりです】
⑸ 《There+be動詞+主語》構文は、第1文型の扱い
①There is a cup on the table.
【テーブルの上にカップがある】
⇒《be動詞+主語》の語順(倒置が起こる)に要注意
②There used to be my house around the corner.
【かつて、その角の所に私の家があった】
⑹ 《It seems+that 》構文も、第1文型の扱い
⇒ appear / turn out / 等も同様
①It seems that she likes very sweet cakes.
【彼女はとても甘いケーキが好きらしい】
②It appears that the typhoon has already calmed down.
【その台風はもう収まったようだ】
3.第2文型の特徴
第2文型は《動詞+補語》の関係から、動詞に結びつく形容詞を覚える事をお薦め
⑴「~である」状態を示す
⇒ be / lie / sit / stand
①He is the famous doctor.【彼は有名な医者です】
②The shop stands full from last year.
【その店は去年から盛況だ】
⑵「~の状態のままである」を示す
⇒ keep / remain / continue / hold /stay
①She keeps loud in her room.
【彼女は部屋で騒いでいる】
②He remains silent.
【彼は黙っている】
⑶「~になる」 状態の変化を示す
⇒下記のとおり動詞により変化の状態が異なる点に要注意
① come (好ましい状態への変化)
Your dream is coming true.
【あなたの夢は実現しつつある】
② go (好ましくない状態への変化)
This milk has definitely gone bad.
【この牛乳は絶対に腐っている】
③ get (変化の起こり始め)
Suddenly she began to get angry.
【彼女は怒り出した】
④turn (全く別の状態への変化)
The signal turned red.
【信号が赤になった】
⑤grow (次第に起こる変化)
He doesn't want to grow old with her.
【彼は彼女と一緒に年老いたくない】
⑥fall (急にある状態になる変化)
More than 100 people fell ill with food poisoning.
【100人以上の人が食中毒にかかった】
⑷「~の様に感じる/見える」知覚/外観を示す
⇒ feel / look(視覚的) / smell(主観的) / taste / sound / seem / 等
①He seems happy now.
【今、彼は幸せそうです】
②She fells bad now.
【今、彼女は気分が悪い】
⑸ 《主語+be+形容詞+前置詞》の特殊な場合
① I am sure of your success.
【私はあなたの成功を確信している】
② She is fond of singing a song.
【彼女は歌を歌うのが好きです】
4.第3文型の特徴
⑴)動詞は他動詞で目的語を1個のみ必要とする。
⑵目的語は、名詞、代名詞、名詞句、動名詞、不定詞、名詞節、等多様。
⑶第3文型では、文中で目的語が何かを捉える訓練がお薦め。
①We will discuss our travel plan.
【私たちは旅行計画を話し合うつもりだ】
②May I marry you ?
【あなたと結婚して良いですか】
③I resemble my father.
【私は父親に似ている】
5.第4文型の特徴
⑴第4文型は、目的語が2つ来るが、O₁が人、O₂はモノの順になる。
《この動詞は下記のとおりで数に限りがある》
ask【尋ねる】/buy【買う】/cook【料理する】/give【与える】
/lend【貸す】/read【読む】/show【見せる】/teach【教える】/tell【話す】等
⑵O₁(人)+O₂(モノ)の順を、O₂(モノ)+前置詞+O₁(人)の語順にして
第3文型に書き換えが可能 。
⇒詳細は「7. 注意/暗記すべきポイント」参照
⑶ O₂に①不定詞、②名詞節、が来る場合がある。
He promised me to keep my suggestion.
【彼は私に提案を守ると約束した】
⇒この時の不定詞(to keep my suggestion)は目的語(名詞的用法)。
従い、文型を見分ける際には無視しない様に要注意。
6.第5文型の特徴
第5文型は、目的語の次に来る補語と目的語の関係を理解する事をお薦め。
⑴「~(人)を~にする」make / choose / elect
①He made his family so happy.
【彼は家族を大変幸せにした】
②We chose him as a captain.
【私たちは彼をキャプテンとして選んだ】
⑵「~(人)を~と呼ぶ/言う」call / name
①I call him Taro.
【私は彼をタローと呼びます】
②I named the dog Taro.
【私はその犬をタローと名づけた】
⑶「~(人)に~を要求する」hope / want / tell / ask
①I hoped my san to be a doctor .
【私は息子に医者になる事を望んだ】
②He wanted me to stay home.
【彼は私に家に居る様に求めた】
⑷「~を~の状態にしておく」keep / leave
①She keeps her room clean.
【彼女は部屋をきれいに保っている】
②Leave the door open, please.
【ドアを開けたままにしてください】
⑸「~が~だと分かる/思う/信じる」find / think / believe
①I found this problem very difficult.
【私はこの問題が難しいと分かった】
② I believe him honest.
【僕は彼は正直だと信じてる】
⑹「~(人)に~をさせる」make / let / get / have
①Her song made us so happy.
【彼女の歌は私達を幸せにした】
② I got my cellphone stolen in the restaurant.
【私はそのレストランの中で携帯電話を盗まれた】
⇒Cに過去分詞が来て、受け身の意味になる場合もあるので要注意
⑺「~が~するのを見る」see / watch / feel / hear (知覚動詞)
①I saw her crying in her room.
【私は彼女が部屋で泣いているのを見た】
②I feel it very fun.
【私はそれがとても楽しいと感じます】
7.知って得する豆知識
(1)第4文型を第3文型に言い換える場合
①【for】は「~(人)のためにわざわざ…」と言う意味で
利益や恩恵を与えるニュアンスで使う
buy /call /cook /find /get /make /order /prepare/ sing / save / 等
I will sing you a song.= I will sing a song for you.
②【to】は「~(人)に」単にモノを渡すニュアンスで使う
give /award /hand /lend /offer /pay /sell /send /show /teach /tell / write 等
I will give Taro my camera.= I will give my camera to Taro.
③【of】は《ask》のみに使われる
⇒直接目的語は《questoin》以外ない
He asked me the question.=He asked the question of me.
④「bring」や「leave」等では、
意味によって《to /for》のどちらも使える場合があるので訳に注意
to:「~へ」場所や対象への移動的な意味
Please bring the chair to me.
【どうか椅子を私のところまで運んでください】
for:「~のために」気持ちを込めた意味
Please bring the chair for me.
【(私は座りたいので)椅子を私のために運んでください】
(2)《S+V+O+O》ではなく《S+V+O+to+人》にする動詞があるので注意
⇒admit / communicate / describe / explain / suggest / 等
〇He suggested the new plane to us.【彼は私達に新プランを提案した】
✖He suggested us the new plane.⇒《人+モノ事の順にできないので注意》
(3)第4文型の目的語の順序を変えられない場合がある
⇒ save / spare / cost / envy 等
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《Brake !》効率的な英語勉強法のご提案(興味のある方はご参照ください)
本章のアドバイス
5文型の違いは、下記のとおりと覚える。
第1文型 (S+V)は、基本的に「主語と動詞のみ」の文章
第2文型 (S+V+C)は「動詞の後に形容詞」が来る
第3文型 (S+V+O)は「動詞の後に目的語」が1個のみ来る
第4文型 (S+V+O₁+O₂)は「動詞の後に目的語」が2個来る
第5文型 (S+V+O+C)は「動詞の後に目的語と補語」が来る
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