知って得する英語を学Blog!(文法の盲点解説)

知らないと間違えてしまう文法事項を、①結論、②例文・使い方、③慣用表現・例外事項、を切り口に解説。ダラダラした説明を省略し単刀直入にまとめ。知って得したと思える情報を発信しています。

基本5文型の特徴と覚え方

 基本5文型を見分けられると英語が飛躍的に上達する。例えば《I will arrive at the station after eight to pick up my father.【私は父を迎えに8時過ぎに駅に到着する】》。少し長い文だが第何文型か? 見分け方を知りたい方は【1-⑴】をご参照。

 品詞と5文型の見分け方

目次 

1.結論  

5文型を見分けるには、文章の単語が『S,V,O₁,O₂,C』のどれに対応するかを
まずは考える。
そのやり方を下記とおり紹介します。

 

《前置詞やto不定詞》カッコ( )で括り無視

《先行詞を修飾する関係詞節》をカッコで括り無視。

《先行詞を現在分詞や過去分詞で修飾した句》はカッコで括り無視。

そして、
⑴無視した部分を除いた残りの文章の単語の下に『S,V,O₁,O₂,C』を書く。
⇒[無論、無視したカッコ部分は『S,V,O₁,O₂,C』を書く必要はない]

 

例)I will arrive (at the station) (after eight)(to pick up my father.)
前置詞やto不定詞を無視すると《I will arrive》の第1文型と判別できる

 

2.第1文型の特徴

第1文型は《主語+述語動詞》だが、
これだけで文章が成立するのは稀で修飾語句を伴うのが普通。 

例) I swin in the pool on every Sunday.《下線部が修飾語》
【私は毎週日曜日にプールで泳ぎます】

 

⑴第1文型の動詞は自動詞である
⇒下記の様な「動作が自己完結する」性質の動詞
①状態を表す:live【住む】、stay【留まる】、be【~である】、等
②移動を表す:go【行く】、run【走る】、arrive【到着する】、等
③発言を表す:talk【話す】、speak【話す】、insist【主張する】、等

 

 

自動詞の後には、修飾語(Modifier)や副詞 が来て動詞の説明をする。
(「in the pool on every Sunday」が修飾語で動詞を説明) 

 

 

修飾語句の順番は S+V+【場所+時】の順
⇒場所「in the pool」、時「on every Sunday」 

 

 

⑷自動詞が目的語を必要とする場合は、《自動詞+前置詞+名詞の形にする

arrive at / in【~に着く】、belong to【~に所属する】
depend on【~に依る】、listen to【~を聴く】、等

①He listens to the music.【彼は音楽を聴いている】

②I will arrive at the station after eight.
【私は8時過ぎに駅に到着するつもりです】

 

 

There+be動詞+主語》構文は、第1文型の扱い
There is a cup on the table.
【テーブルの上にカップがある】
⇒《be動詞+主語》の語順(倒置が起こる)に要注意

There used to be my house around the corner.
【かつて、その角の所に私の家があった】

 

 

《It seems+that 》構文も、第1文型の扱い
appear / turn out / も同様

It seems that she likes very sweet cakes.
【彼女はとても甘いケーキが好きらしい】 

It appears that the typhoon has already calmed down.
【その台風はもう収まったようだ】

 

3.第2文型の特徴  

第2文型は《動詞+補語》の関係から、動詞に結びつく形容詞を覚える事をお薦め

 

「~である」状態を示す
 
be / lie / sit / stand 

①He is the famous doctor.【彼は有名な医者です】

②The shop stands full from last year.
【その店は去年から盛況だ】
 

 

「~の状態のままである」を示す
⇒ keep / remain / continue / hold /stay 

①She keeps loud in her room.
【彼女は部屋で騒いでいる】

②He remains silent.
【彼は黙っている】

 

 

「~になる」 状態の変化を示す
⇒下記のとおり動詞により変化の状態が異なる点に要注意

 come (好ましい状態への変化)
Your dream is coming true.
【あなたの夢は実現しつつある】

 

go (好ましくない状態への変化)
This milk has definitely gone bad.
この牛乳は絶対に腐っている】 

 

get (変化の起こり始め)
Suddenly she began to get angry.
【彼女は怒り出した】

 

turn (全く別の状態への変化)
The signal turned red.
【信号が赤になった】

 

grow (次第に起こる変化)
He doesn't want to grow old with her.
【彼は彼女と一緒に年老いたくない】

 

fall (急にある状態になる変化)
More than 100 people fell ill with food poisoning.
【100人以上の人が食中毒にかかった】

 

 

「~の様に感じる/見える」知覚/外観を示す
 
 feel / look(視覚的) / smell(主観的) / taste /  sound / seem /

①He seems happy now.
【今、彼は幸せそうです】

②She fells bad now.
【今、彼女は気分が悪い】
 

 

 

⑸ 《主語+be+形容詞+前置詞の特殊な場合
① I am sure of your success.
【私はあなたの成功を確信している】

② She is fond of singing a song.
【彼女は歌を歌うのが好きです】    

 

4.第3文型の特徴

⑴)動詞は他動詞で目的語を1個のみ必要とする。

目的語は、名詞、代名詞、名詞句、動名詞、不定詞、名詞節、等多様

⑶第3文型では、文中で目的語が何かを捉える訓練がお薦め。

 

①We will discuss our travel plan.
【私たちは旅行計画を話し合うつもりだ】

②May I marry you ?
【あなたと結婚して良いですか】

③I resemble my father.
【私は父親に似ている】

 

5.第4文型の特徴

⑴第4文型は、目的語が2つ来るが、O₁が人、O₂はモノの順になる
この動詞は下記のとおりで数に限りがある
ask【尋ねる】/buy【買う】/cook【料理する】/give【与える】
/lend【貸す】/read【読む】/show【見せる】/teach【教える】/tell【話す】
 

 

 

⑵O₁(人)+O₂(モノ)の順を、O₂(モノ)+前置詞+O₁(人)の語順にして
第3文型に書き換えが可能
 。
⇒詳細は「7. 注意/暗記すべきポイント」参照

 

 

 O₂に①不定詞、②名詞節、が来る場合がある
He promised me to keep my suggestion.
【彼は私に提案を守ると約束した】

⇒この時の不定詞(to keep my suggestion)は目的語(名詞的用法)。
従い、文型を見分ける際には無視しない様に要注意。

 

6.第5文型の特徴

第5文型は、目的語の次に来る補語と目的語の関係を理解する事をお薦め。

 

「~(人)を~にする」make / choose / elect 
①He made his family so happy.
【彼は家族を大変幸せにした】

②We chose him as a captain.
【私たちは彼をキャプテンとして選んだ】
 

 

「~(人)を~と呼ぶ/言う」call / name 
①I call him Taro.
【私は彼をタローと呼びます】
 

I named the dog Taro.
【私はその犬をタローと名づけた】
 

 

「~(人)に~を要求する」hopewant / tell / ask
①I hoped my san to be a doctor .
【私は息子に医者になる事を望んだ】

②He wanted me to stay home.
【彼は私に家に居る様に求めた】
 

 

「~を~の状態にしておく」keep / leave
①She keeps her room clean.
【彼女は部屋をきれいに保っている】
 

Leave the door open, please.
【ドアを開けたままにしてください】

 

「~が~だと分かる/思う/信じる」find / think / believe
①I found this problem very difficult.
【私はこの問題が難しいと分かった】

② I believe him honest.
【僕は彼は正直だと信じてる】

 

「~(人)に~をさせる」make / let / get / have 
①Her song made us so happy.
【彼女の歌は私達を幸せにした】 

② I got my cellphone stolen in the restaurant.
【私はそのレストランの中で携帯電話を盗まれた】
⇒Cに過去分詞が来て、受け身の意味になる場合もあるので要注意

 

「~が~するのを見る」see / watch / feel / hear (知覚動詞)
①I saw her crying in her room.
【私は彼女が部屋で泣いているのを見た】
 

②I feel it very fun.
【私はそれがとても楽しいと感じます】

 

7.知って得する豆知識

(1)第4文型を第3文型に言い換える場合

for】は「~(人)のためにわざわざ…」と言う意味で
利益や恩恵を与えるニュアンスで使う

buy /call /cook /find /get /make /order /prepare/ sing / save /

I will sing you a song.= I will sing a song for you.

 

to】は「~(人)に」単にモノを渡すニュアンスで使う

give /award /hand /lend /offer /pay /sell /send /show /teach /tell / write  等

 I will give Taro my camera.= I will give my camera to Taro.

 

【of】は《ask》のみに使われる
⇒直接目的語は《questoin》以外ない

 He asked me the question.=He asked the question of me.

 

「bring」や「leave」等では、
意味によって《to /for》のどちらも使える場合があるので訳に注意

to「~へ」場所や対象への移動的な意味
Please bring the chair to me.
【どうか椅子を私のところまで運んでください】

for「~のために」気持ちを込めた意味
Please bring the chair for me.
【(私は座りたいので)椅子を私のために運んでください】

 

(2)《S+V+O+O》ではなく《S+V+O+to+人にする動詞があるので注意
admit / communicate / describe / explain / suggest /

〇He suggested the new plane to us.【彼は私達に新プランを提案した】

✖He suggested us the new plane.⇒《人+モノ事の順にできないので注意》

 

(3)第4文型の目的語の順序を変えられない場合がある
⇒ save / spare / cost / envy

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本章のアドバイス

5文型の違いは、下記のとおりと覚える。

第1文型 (S+V)は、基本的に「主語と動詞のみ」の文章

第2文型 (S+V+C)「動詞の後に形容詞」が来る

第3文型 (S+V+O)は「動詞の後に目的語」が1個のみ来る

第4文型 (S+V+O₁+O₂)は「動詞の後に目的語」が2個来る

第5文型 (S+V+O+C)は「動詞の後に目的語と補語」が来る

 
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