不定詞とは《to+動詞の原形》の形で、名詞や動詞や補語的な役割をするものです。
この形が来たら3用法のどれかであることを見抜ける力が必要です。その見抜くコツを説明します。末尾にある動画を見ると理解が深まるので視聴をお勧めします。
1.基本事項と例文・使い方
(1)形容詞的用法の文体は下記のとおり
①~thingの後に付く場合
【何か~するための…】~thing
I want something hot to eat.
【何か辛い食べ物がほしい】
⇒[to eat]が[something]の後ろに付いて修飾
②名詞の後に付く場合
【~するための…】名詞
I have no time to talk with you.
【あなたと話をしている時間はない】
⇒[to talk]が[time]の後ろに付いて修飾
(2)副詞的用法の意味と文型は下記のとおり
①目的(~するために)
I came to the park (in order) to play with my friends.
【友達と遊ぶために公園に来た】
(⇒目的を強調する場合は[ in order to / so as to ]を用いる)
②原因/理由(~して…)
I am glad to see you.
【お目にかかれて光栄です】
⇒【嬉しい(glad)】や【驚いた(suprised)】等の感情を表す語が前に来る
③判断の根拠(~するなんて…)
He must be foolish to say such a stupid word.
【彼はそんな馬鹿な事を言うなんて愚か者に違いない】
④結果には下記のケースがある
a) wake up to find~
「目覚めたら~と分かった」
I woke up to find myself in my room
【目覚めたら自分の部屋に居た】
b) graw up to be~
「成長して~になった」
He grew up to be the famous doctor.
【彼は成長して有名な医者になった】
c) live up to be ~
「~歳まで生きた」
My father lived up to be 100 years old.
【私の父は100歳まで生きた】
e) only to + 動詞 ~
「結局~に終わっただけだった」
My sister workde very hard only to loose much money.
【姉は一生懸命働いたが、結局多くの金を失っただけだった】
f) never to + 動詞 ~
「決して~しなかった」
My brother went to Tokyo, never to come back.
【兄は東京に行って、決して戻らなかった】
(3)名詞的用法の文体は下記のとおり
《~する事》の意味で、主語、目的語、補語になる
a) It is very easy for me to solve this problem.
⇒ I solve this problem easily.に書換え可
b) I want you to solve this problem.👈目的語になっている
2.注意/暗記するポイント
(1)自動詞が不定詞になった場合、前置詞が必要
例:a house to live in.
➡自動詞 live には in が必要《I live in a house.》
(2)不定詞を否定形にするには、toの前に[not]を置く
➡ in order not to+動詞 / so as not to+ 動詞
(3)『It is+形容詞+for人+to 動詞の原形』の構文では、
人の性格を示す形容詞の場合は「of +人」になる
《foolish(愚か) / kind(親切) / wise(賢い)
/ careful(注意深い) / brave(勇敢な) 》等
⇒ It is very foolish of you to do such a thing
【そんな事をするには愚かだ】
3.今回のアドバイス
高校編の不定詞は中学編の応用的な内容になります。熟語的な表現が増えています。応用を習得するには中学編を復習しておくと理解が深まるメリットがあります。
注目の参考書
本書は「不定詞、分詞、動名詞」について「理屈よりどうしてそうなる」かを理解できる様に解説しています。高いレベルでの理解を望む方にお勧めの参考書です。
原形不定詞はこちらを参照ください。
中学編の復習はこちらを参照ください。
理解を深めるメリットがあるので視聴をお勧めします。