動名詞とは「動詞の原形+ ing」の形で《①主語、②補語、③目的語、④前置詞の目的語》の役割をするものです。ここで学ぶべき内容は「動名詞のみを目的語とする動詞」や動名詞の「意味上の主語」についてです。また、間違えやすい現在分詞との違いも見て行きます。
1.覚えるべき基本事項
(1)動名詞のみを目的語とする動詞の一覧
(2)意味上の主語
動名詞の意味上の主語が文の主語と異なる場合、
名詞/代名詞の[所有格]を動名詞の前に置く
(3)時制の違い
動名詞の時制が述語動詞より過去の場合は、
完了形の動名詞を用いる
(4)否定形:動名詞の前に「not」を置く
(5)動名詞と現在分詞の違い
下記「例文解説で」説明
2.例文と使い方解説
(1)動名詞のみを目的語とする動詞(上記1-(1)参照)
I enjoyed playing the guitor.
【私はギターを弾くのを楽しんだ】
She finished cleaning her room.
【彼女は自分の部屋を掃除し終えた】
(2)意味上の主語が不要の場合
①意味上の主語が文の主語と一致する場合、
意味上の主語を省略する
✖ I enjoyed my playing the guitor.
[Iとmyは一致するので不要]
✖ She finished her cleaning her room.
[Sheとherは一致するので不要]
②意味上の主語が一般の人場合、
意味上の主語を省略する
Beating a child will do more harm than good.
【子供を虐待するのは善より悪だ】
⇒「Beating a child」は世間一般の事であるため
意味上の主語を省略
(3)時制の違い
I denied having told such a stupid word.
【私はそんな愚言を発した事を否定した】
= I denied that I had told such a stupid word.
⇒「 I denied 」より
「 I had told such~ words」の方が過去を示しているので「having told」になる
(4)否定形
Be carefull for not slipping
【滑らない様に注意しなさい】
⇒「not」を動名詞の前に置く
(5)動名詞と現在分詞の違い:
①動名詞は修飾する名詞の目的や用途を表す。
例:a sleeping bag = a bag for sleeping.
②一方、現在分詞は修飾する名詞の動作や状態を表し、
修飾された名詞が現在分詞の意味上の主語になる
例:a sleeping dog = a dog that is sleeping.
3.注意/暗記するポイント
意味上の主語で、
①無生物の場合は、
所有格にせずそのままの語句を置く
I am sure of the news being wrong.
= I am sure that the news will be wrong.
【私はその知らせが誤りであると確信している】
⇒ 「the news」は所有格にせず、そのまま置く
②人称代名詞の場合
a)動名詞が文の主語の時は、普通所有格を使う。
Her doing it might result in failure.
【彼女のその行いは失敗に終わるかもしれない】
4.今回のアドバイス
動名詞の時制の違いを理解する訓練を積んでください。この内容は難しくないので中級程度の参考書や問題集でOKです。正確にアウトプットできない時はインプットが正確にできていないと同義です。今一度、正確にできているかを確認してみてください。
注目の参考書
本書は準動詞(動詞、不定詞、分詞)に焦点を当て、動詞が転用された表現を解説しています。英語学習の本質は「動詞を多く覚える事」ですので、本書を活用する事で英語の理解が深まるメリットがあります。
理解を深めるメリットがあるので視聴をお勧めします。