【with+名詞+分詞】の付帯を表す分詞構文は理解が難しい。例えば《I played the piano with my eyes closing.【私は目を閉じてピアノを弾いた】》は正しいか?答えはNo。このポイントは、名詞と分詞の関係による。気になる方はご参照。
目次
1.結論
分詞構文の作り方は、下記の手順でやれば正解できるので手順を暗記すべき。
①従節の接続詞を取る
②主節と従節の主語が同じ場合は、従節の主語を取る
③主節と従節の動詞の時制が一致する場合は、従節の動詞を「~ing」形にする
④従節の動詞が主節より過去の場合は、「having+過去分詞」形にする
⑤主節と従節の主語が異なる場合は、
従節の主語を残し、分詞の意味上の主語を分詞の前に置く
【詳細は下記2ご参照】
2.例文と使い方
(1)分詞構文の意味は下記のケースがある
①時:~する時/ ~すると
従節の接続詞が【when / while】だった時に使われる表現
例:When she saw him, she ran away.を分詞構文にするには、
従節の接続詞と主語を取り《sawをSeeing》にする
➡ 《Seeing him, she ran away.》【彼を見た時、彼女は逃げた】
②理由:~なので
従節の接続詞が【because / as / since】だった時に使われる表現
例:As he had finished his homework, he played the piano.を分詞構文にするには
①従節の接続詞と主語を取る
②主節と従節の動詞時制が一致しないので《Having finished》にする
➡《Having finished his homework, he played the piano.》
【彼は宿題を終えたのでピアノを弾いた】
③条件:もし~ならば
従節の接続詞が【if】だった時に使われる表現
例:If it is used economically,this material will last a year.を分詞構文にするには、
①従節の接続詞と主語を取る
②主節に《will / may》が用いられるのが普通
➡《Used economically,this material will last a year》
【もし節約して使われたら、この材料は1年は持つ】
④譲歩:仮に~としても
従属節の接続詞が【thoguh】だった時に使われる表現
例:Though I grant this document to be true, I can't explain it.を分詞構文にすると➡《Granting[Granted] this document to be true, I can't explain it.》
【この記録が仮に正しいとしても、私はこれを説明できない】
👉《Granting/Granted (that)~》で慣用表現【仮に~としても】と覚える
⑤分詞構文の否定形にするには、分詞の前に「not」を置く
Not finishing his homework, he stayed his room.
【彼は宿題が終わらなかったので部屋に居た】
⑵主節と従節の主語が異なる場合は、
①従節の主語を残す
②分詞の意味上の主語を分詞の前に置く
例:As it was rainy, I didn't go to school. を分詞構文にするには、
①接続詞を取る
②主語が同じでないので従節の主語を分詞の前に残す
③時制は一致するのでbeingにする
➡ 《It being rainy, I didn't go to school.》
【雨だったので、私は学校に行かなかった】
3.付帯分詞構文の例文・使い方
①《with+名詞+現在分詞》【~している状態で】
⇒ 能動の状態を表す
She is singing a song with her hands clapping.
【彼女は手を叩きながら歌っている】
②《with+名詞+過去分詞》【~されている状態で】
⇒ 受動の状態を表す
I played the piano with my eyes closed.
【私は目を閉じてピアノを弾いた】
③《with+名詞+(being) 形容詞/副詞》【~の状態で】
Don't talk with your mouth (being) full.
【口に物を入れたまま喋るな】
👉《being》は省略される場合が多い
《Brake !》効率的な英語勉強法のご提案(興味のある方はご参照ください)
4.独立分詞構文の慣用表現
⑴《[Genarally / Frankly / Strictly] speaking,》
【一般的に/率直に/厳密に]言うと~】
①Strictly speaking, this case is wrong.
【厳密に言うと、このケースは誤りです】
②Frankly speaking, this restaurant is not my favorite.
【率直に言って、このレストランは僕の好みじゃない】
⑵《 Judging from~》【~から判断すると】
①Judging from his words, he may be a great man.
【彼の言葉から判断すると、彼は偉人かもしれない】
②Judging from the looks of the sky, it will be fine this afternoon.
【この空模様では午後には晴れでしょう】
⑶ 《Talking/[Speaking] of ~》【~と言えば/~の事だけど】
①Talking of Japan, Mt.Fuji is the highset mountain.
【日本と言えば、富士山が最も高い山です】
②Speaking of horses, have you seen the one I have bought?
【馬の事だけど、僕の今度買った馬を見たか 】
⑷ 《Weather permitting,》【天気が良ければ】
①Weather permitting, I will go playing baseball tomorrow,
【明日天気なら野球をするつもりです】
②Weather permitting, we will leave in an hour.
【天気がよければ1時間後に出発する予定だ】
⑸ 《Such being the case,》【そう言う分けで】
①Such being the case, I can't trust you.
【そう言う分けで、あなたを信用できません】
②Such being the case, he could not be present.
【そういう分けで、彼は出席できなかったのです】
⑹《All thinds considerd,》【全てを考慮すると】
①All thinds considerd, you are innocent.
【全てを考慮すると、あなたは無実です】
②It was a pretty successful event, (with) all things considered.
【総合的に考えてみると、それはとても成功したイベントだった】
⑺《Considering~》【~を考慮すると】
①Considering bad wheather, the sports event must be canceled.
【悪天候を考慮すると、スポーツイベントは中止されなければならない】
②My grand father's attitudes are very modern, considering his age.
【年齢の割に、私の祖父の態度はとても現代的です】
⑻《depending on~》【~次第で…】
①The sports event might be canceled depanding on wheather.
【天候次第で、スポーツイベントは中止されるかもしれない】
②I may buy a new house depending on circumstances.
【状況により、新しい家を買うかもしれない】
本章の豆知識
⑴分詞構文は、(現在/過去)分詞が接続詞の意味を代用するので、
前後関係から意味が通る和訳をする必要がある。【時、理由、条件、譲歩】
⑵付帯の分詞構文で、現在分詞 or 過去分詞 になるかは、
with以下を文章に直して
①能動の意味が相応しいなら《~ing》
②受動の意味が相応しいなら《~ed》にする。
① She is singing a song with her hands (clapping.)
⇒ Her hands are clapping.【手を叩いて】(能動的に)
② She played the piano with her eyes (closed.)
⇒ Her eyes are closed【目は閉じられて】(受動的に)
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