〈It is ~that S+V〉と《It is ~for/of 人 to不定詞》構文の違いを区別できますか? 例えば《It is dangerous that you swim across the river 【その川を泳いで渡るのは危険だ】》と書いたがこれは正しいでしょうか? 答えはNo【3-⑴-①】参照。何故でしょうか?このパートでは形容詞の性質とこの構文を使い分ける着眼点を理解しましょう!
目次
- 1. 結論
- 2.〈It is 形容詞 that…〉構文
- 3.《It is 形容詞 for/of A to動詞》構文
- 4.〈It is 形容詞 that〉と《It is 形容詞 for/of 》
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1. 結論
⑴〈It is ~that S+V〉と《It is ~for / of 人 to不定詞》は形容詞で使い分ける。
具体例は下記をご参照。
⑵〈It is ~that S+V〉は【SがVするのは~だ】の意味で、文の主語が「It」であり、述語部分には「is」が使われ、「that」の後に主語と動詞が続きます。
また、〈~〉に当たる形容詞は、事象の客観的な真偽・状態を意味する語が入ります。これによって、特定の事実や情報が強調される構文です。
例)apparent【明らかな】/ certain【確かな】/他 は下記ご参照
It is true that he is a talented musician.【彼が才能ある音楽家であるのは事実だ】
It is important that we arrive on time.【時間通りに到着することが重要である】
⑶《It is ~for A to不定詞》は【AにとってVするのは~だ】で、〈~〉に当たる形容詞は、Aの行為に対する客観的判断を意味する語が入ります。
この構文は、ある行動や状態が特定の人(A)にとって適切であることを示すために使用されます。
例)dangerous【危険な】/ difficult【難しい】/ 他 は下記ご参照
⇒ to不定詞は「Aがこれから行う未来の行動」を示す
It is difficult for me to understand advanced mathematics.
【私にとって高度な数学を理解するのは難しい】
It is important for children to learn good manners.
【子供たちが良いマナーを学ぶことは重要だ】
⑷《It is ~of A to不定詞》は【AがVするのは~だ】で、人の行動や性格を特徴付ける際に使用され、その人がどのような性格や特徴を持っているかを説明する構文です。
〈~〉に当たる形容詞は、Aの行為に対する主観的評価を意味する語が入り、人の性格や特徴を表現します。
例)bad【ひどい】/ bold【大胆な】/ 他 例文は下記ご参照
It is kind of her to help others.【彼女が他人を助けるのは親切だ】
It is brave of him to confront his fears.【彼が自分の恐怖に立ち向かうのは勇敢だ】
⑸両方の構文が使える形容詞もあるので、併せて暗記することを推奨。
例)(im)convenient【(不便な)/便利な】/ delightful【楽しい】/ 他は下記ご参照
important(重要な)
It is important that we study for the exam.
/ It is important for students to study for the exam.
necessary(必要な)
It is necessary that he completes the task.
/ It is necessary for him to complete the task.
difficult(難しい)
It is difficult to understand the concept.
/ It is difficult for me to understand the concept.
easy(簡単な)
It is easy to solve this problem.
/ It is easy for him to solve this problem.
common(一般的な)
It is common knowledge that exercise is good for health.
/ It is common for people to exercise regularly.
2.〈It is 形容詞 that…〉構文
⑴客観的な事象の真偽・状態を述べる場合に《It is ~that…》構文を用いる。
⇒to不定詞構文には使わない。
⑵ 《It is ~that…》構文のみに用いる形容詞は、下記のとおり。
apparent【明らかな】
certain【確かな】
clear【明らかな】
impossible【あり得ない】
improbable【ありそうにない】
likely【ありそうな】
obvious【明らかな】
plain【明らかな】
possible【あり得る】
probable【ありそうな】
true【本当の】
unclear【不明瞭な】
unlikely 【ありそうもない】
well-known【周知の】
①It was apparent that she was ill.
【彼女が病気なのは明白だった】
②It was certain that I had thier support.
【私が彼らの支持を得たのは確だった】
③It is impossible that what I placed here just now can have disappeared.
【ここに置いた物が無くなる筈が無い】
④It is possible that she is still alive.
【彼女がまだ存命なことは考えられる】
1⃣【可能な/不可能な】の意味での (im)possibleは、
《It is ~for A to動詞》構文にできることに要注意。
①It is impossible for him to learn English.
【彼が英語を学ぶ事は無理だ】
②it is possible for her to go to the philippines.
【彼女がフィリピンに行くのは可能だ】
2⃣《It is 形容詞 that…》構文に関連することで、
仮定法現在は[should]が省略される。これは知っておくべき。
3.《It is 形容詞 for/of A to動詞》構文
⑴《It is ~for A to動詞》構文は【…するのは、A(人)にとって~だ】の意味を表し
Aの行為対する状態・程度についての客観的判断を述べる場合に用いる。
※《It is ~for A to動詞》構文のみに使う形容詞は、下記のとおり。
「客観的判断を表す」形容詞を使う。⇒that構文には使わない
dangerous【危険な】
difficult【難しい】
easy【易しい】
hard【難しい】
(im)possible【(不)可能な】
safe【安心な】
tough【困難な】
useless【無益な】
usual【普通の】
①it is dangerous for you to swim across this river.
【この川をで泳いで渡るのは危険だ】
②It is useless for him to learn Japanese.
【彼が日本語を学ぶ事は無益だ】
⑵《It is ~of A to動詞》は【…するとはA(人)は~だ】の意味を表し、
Aの行為に対する主観的評価を述べる場合に用いる。
※《It is ~of A to動詞》にのみ使われる形容詞は下記のとおり。
「主観的評価を表す」形容詞を使う。⇒that構文には使わない
bad【ひどい】
bold【大胆な】
brave【勇敢な】
careless【不注意な】
clever【賢明な】
crazy【無分別な】
cruel【残酷な】
decent【寛大な】
foolish【馬鹿な】
good【親切な】
honest【正直な】
kind【親切な】
noble【高潔な】
polite【礼儀正しい】
right【正しい】
rude【無作法な】
selfish【利己的な】
sensible【良識のある
silly【愚かな】
sweet【優しいい】
thoughtful【思いやりのある】
unkind【不親切な】
wicked【意地の悪い】
wise【賢い】
wrong【悪い】
①It was foolish of you to do a thing like that.
【あんな事をするとは君も馬鹿だ】
=You were foolish to do a thing like that.
②It is very good of you to say so.
【そう言って下さるはご親切に】
③It is not wise of you to help him with his homework.
【彼の宿題を手伝うなんて、君は愚かな人だ】
④It is wrong of you to find fault with her.
【彼女のあら捜しするなんで、あなたが悪い】
1⃣wrongが【間違っている】、goodが【良い】の意味で用いられる場合は、
《It is ~for A to動詞》構文で使われることに要注意。
①It is wrong for you to find fault with another person.
【他人の粗探しする事は間違っている】
②It is not good for you to think about that too seriously.
【その事を深刻に考えるのは良くない】
2⃣foolishやwiseは《It is ~for A to動詞》構文で使われることもある。
①It is not foolish for you to do a thing like that.
【君があんなことをする事自体馬鹿げている】
②It is not wise for you to help him with his homework.
【あなたが彼の宿題を手伝う事は賢明ではない】
➡Aの行為対する状態・程度についての客観的判断を述べる訳にする。
4.〈It is 形容詞 that〉と《It is 形容詞 for/of 》
⑷両方の構文に使える形容詞は、下記のとおり。
(im)convenient【(不便な)/便利な】
delightful【楽しい】
(un)important【重要な / 重要でない】
(un)natural【(不)自然な/自然の】
(nu)necessary【(不)必要】
regrettable【残念な】/ 等
〇)It is neccsary that you (should) learn Japanese.
〇)It is neccsary for you to learn Japanese.
【あなたは日本語を学ぶ事が必要だ】
〇)It is natural that he should say so.
〇)It is natural for him to say so.
【彼がそういうのも無理もない】
〇)It is regrettable that we could not reach any agreement.
〇)It is regrettable for us to be unable to reach any agreement.
【合意に至らなかったのは残念だ】
本章の豆知識
⑴《It is ~for/of A to動詞》構文は「人称代名詞」を主語にしない。
⇒「You are neccsary to learn Japanese.」は誤り。
⑵逆に「主語となる人の感情を表す形容詞」を
《It is ~for/of A to動詞》構文に使うのも誤りとなるので暗記しておく。
※主語となる人の感情を表す形容詞
angry【怒った】
ashamed【恥じて】
delighted【喜んで】
disappointed【失望した】
excited【興奮した】
glad【喜んで】
happy【楽しい】
pleased【喜んで】
proud【誇りとして】
sorry【気の毒な】
surprised【驚いた】
thankful【有難い】/ 等
〇) We are happy that you are here.
【あなたがここに居て嬉しい】
✖) It is happy for us that you are here.
〇) I am glad to see you.
【お目にかかれて光栄です】
✖) It is glad for me to see you.
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