知って得する英語を学Blog!(文法の盲点解説)

知らないと間違えてしまう文法事項を、①結論、②例文・使い方、③慣用表現・例外事項、を切り口に解説。ダラダラした説明を省略し単刀直入にまとめ。知って得したと思える情報を発信しています。

《等位/従位》接続詞の違い

 接続詞の使い方を間違えてしまう時がある。例えばthat節で《She offered that she would drive me to school.【彼女は私に学校まで車で送ってくれると言ってくれた】》と言う英文は正しいか? 答えはofferとthatのつなぎを知る必要がある。それを知りたい方は【3-⑴】ご参照。 

接続詞の使い方
目次

 

《等位と従位接続詞の違い》

 接続詞は、文章内の単語や句をつなげる役割を持ちます。接続詞には等位接続詞と従位接続詞の2種類があります。

 

 等位接続詞は、同格の文や句、対等な文や句をつなぐ接続詞です。等位接続詞の覚え方としては、「and(そして)」、「or(または)」、「but(しかし)」など、同格や対等のものをつなぐという意味がある単語が多く含まれています。

 

 一方、従位接続詞は、主文に対して従属する副文をつなぐ接続詞です。従位接続詞の覚え方としては、「because(なぜなら)」、「when(~するとき)」、「although(~だけれども)」など、主文と副文の関係性を表す単語が多く含まれています。

 

 また、等位接続詞と従位接続詞は、文中でつなぎ方に違いがあります。

等位接続詞は、文や句を同格的につなぎ、文が対等であるという関係を表します。

一方、従位接続詞は、主文と副文をつなぎ、従属的な関係を表します。

  以上の様に、等位接続詞と従位接続詞の覚え方は、それぞれがつなぐものの性質に注目し、間違えやすい文法事項を覚える事が大切です。

 

1.結論

等位接続詞とは〈and / but / or〉で、
文法上対等の関係で語と語、句と句、節と節、を結びつけるもの

 

⑴等位接続詞では、 基本的に主語が《A+B》の時、動詞はBを受ける
但し《A as well as B》は動詞はAを受ける。(下記2参照)
 

 

⑵従位接続詞では、動詞がthat節を目的語とする/しない時のパターン別の暗記をお薦め。(下記3参照) 

 

⑶《doubt》後の接続詞は、内容に依り《if / that》を使い分ける

 

2.等位接続詞で間違えやすい事項

⑴ nor「~も…しない」※倒置表現に注意

①I have not come here , nor will I ever come.
【ここには来た事もなければ、来たいとも思わない】

 

②I do not smoke, nor do I ever intend to.
【私はたばこを吸わないが,吸うつもりもない】

 

否定語の後に更に否定「nor」を続ける
この時にnor+(助)動詞+名詞》倒置が起きることに要注意
I have not come here , nor I will ever come.ではない

 

 

not only A but (also) B「AばかりでなくBもまた~」

Not only the students but the teacher also is crying.
【生徒達だけでなく先生も泣いている】

 

Not only you but he also was to blame.
【君だけではなく彼も悪かった】

 

主語の位置にある場合、動詞はBに一致させることに要注意
Not only the students but also the teacher are crying.ではない

 

 not A but  B「AではなくB」

Not you but I am to leave here.
【生徒達だけでなく先生も泣いている】

 

②It is not you but he that is to blame.
【批難されるべきはあなたではなく彼だ】

主語の位置にある場合、動詞はBに一致させることに要注意
Not you but I are to leave here.ではない

 

 

⑷ either A or B「AかBのどちらか~」

Either I or Taro has to clean the room.
【私かタローのどちらかが部屋掃除をしなければならない】

 

主語の位置にある場合、動詞はBに一致させることに要注意
Either I or Taro have to clean the room.ではない

 

 neither A nor B「AもBも両方とも~でない」

Neither you nor Hanako was present at the last class.
【あなたや花子の両者とも前の授業に出席しなかった】

 

主語の位置にある場合、動詞はBに一致させることに要注意
Neither you nor Hanako were present at the last class.ではない

 

⑹ A as well as B「BだけでなくAも~」※動詞に注意

①He as well as you was absent from the meeting.
【あなたばけでなく彼も会議に出席した】

 

②He as well as you is responsible for that.
【あなただけでなく彼もそのことに責任を負う】

 

主語の位置にある場合、動詞はAに一致させることに要注意
He as well as you were absent from the meeting.ではない

 

3.従位接続詞で間違えやすい《that》

従位接続詞とは、意味上従属する《that》節を主節に結びつけるもの

 

that節を目的語に取らない他動詞の表現

attemt【試みる】/ care【したいと思う】/ decline【断る】/ hate【嫌う】/
like【好む】/ offer【申し出る】/ refuse【拒絶する】/ try【試みる】/ want【望む】

 

〇 She offered to drive me to school.
【彼女は私に学校まで車で送ってくれると言ってくれた】

She offered that she would drive me to school.ではない

 

that節の前に間接目的語を必要とする《SVO+that節》他動詞の表現

assure【請け負う】/ convince【確信させる】/ inform【知らせる】/
instruct【知らせる】/ persuade【納得させる】/ remind【思い出させる】/
tell【話す】/ 

〇 I told you that you should go to school.
【私はあなたに学校に行くべきだと言った】

told that you should go to school.ではない

 

that節がsuggest/ request/ urge/ insist 等の
緊急・必要・提案・要求の
意味の動詞》に続く場合
that節の中は《原形不定詞》
にする。
⇒時制の一致が起きない/三単現にならない事に注意

 

①She suggested that they ask a lawyer.
【彼女は彼らは弁護士に頼む事を提案した】

 

②He insisted that I resign as president.
【彼は私が社長を辞職するよう要求した】

 

that節がessential/ necessary/ important/ 等の形容詞》の後に続く場合、
that節の中は《動詞の原形(仮定法現在)》
にする。
⇒時制の一致が起きない/三単現にならない事に注意

 

①It is necessary that he get his ID card renewed within today.
【彼は自分のIDを今日中に更新する必要がある】

 

②It's essential that she be here.
【彼女がここにいることが必須だ】

 

下記のリンクに⑶と⑷の詳細を説明しているのでご参照。
 

⑸《動詞+前置詞+it+that》の表現

 a)《前置詞+it》省略できない表現

answer for it that~【~を保証する】
depend on(upon) it that~【~を当てにする】
rely on(upon) it that~【~を当てにする】

①I depend on it that you will take over my jobs.
【私はあなたが私の仕事を引き継ぐと当てにしている】

 

②You may rely on it that I shall help you.
【私があなたを助けると当てにしてよい】

 

b)《前置詞+it》省略しても残しても良い表現

I will see (to it) that you can come back much earlier.
【あなたがもっと早く復帰できるように取り計らいましょう】

 

c)《前置詞+it》普通入れない表現

agree (X on , to it )that~【~に同意する】
boast (X of it )that~【~を自慢する】
complain (X of it )that ~【~に不平を言う】
insist (X on it )that~【~を主張する】
swear (X to it ) that~【~と誓う】

I will agree (X on it) that you can come back much earlier.
【あなたがもっと早く復帰できる事に同意するつもりです】

 

⇒但し、that節の内容を句表現にすると前置詞が必要になる
 I will agree on your much earlier come back. 【↑意味同上】 

 

本章の豆知識

①【~だから】理由を表す従位接続詞《for》は、主節より前に来る表現ができない

⇒ ✖ For it is very hot, the lake is evaporated.ではない  
➡〇 Because it is very hot, the lake is evaporated 

 

《doubt》に続く接続詞は《if か that》か?

a)肯定文で、疑いがある場合
if 又は whetherを使う

I doubt if ( / wheter) she had told a lie.
【私は彼女が嘘を言ったと疑っている】

 

b)否定文で、実際には疑わない場合
《that》を使う

I don't doubt that she had told a lie.
【私は彼女が嘘を言ったと疑っていない】

 

c)肯定文で《that》を使う場合
【~を信じない】という意味に使う

I doubt that she had told a lie.
= I don't believe that she had told a lie.

【私は本当に彼女が嘘を言ったとは信じていない】

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動詞に影響する表現として、複合主語と動詞の一致も下記を確認すべき。
 https://howto-komarigoto.work/entry/compoundsubject_005#gsc.tab=0 

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