〈助動詞+完了形〉で「ニュアンスの違い」を上手く表現できるか? 例えば《①must /②may+have said so.》①「違いない」②「かもしれない」で確信度が異なる。また(現実と反対の事象に対する)後悔の気持ちの意味もある。気になる方はご参照。
目次
1.結論
⑴①断定must, ②推量may/can, ③否定の推量cannotには、確信の度合いに違いがある。この度合いの差を理解する。【下記3⑴~⑶参照】
⑵後悔の気持ちは「~すべきでだったのに(~していない)」と言う様に、現状では反対のことが起って後悔を示唆する表現である。このニュアンスの違いを覚える必要あり。【下記3(4)~⑺参照】
2.助動詞+have+PP 表現の一覧
3.《推量・後悔の気持ちの表現》例文・使い方
(1) 断定的推量 ⇒確信があると言うニュアンスで使う
① She must have said so.
【彼女はそう言ったに違いない】
②You must have been very tired yesterday.
【あなたは、昨日、とても疲れていたに違いない】
(2) 推量 ⇒半信半疑と言うニュアンスで使う
① She may have said so.
【彼女はそう言ったかもしれない】
②He may have seen the movie.
【彼はその映画を見たかもしれない】
(3) 否定の推量 ⇒絶対あり得ないと言うニュアンスで使う
① She can not have said so.
【彼女はそう言った筈はない】
②She cannot have told a lie.
【彼女が嘘をついた筈はない】
(4) 過去の後悔
⇒「~すべきだったのに(実際はしなかった)」
① She should have said so.
【彼女はそう言うべきだったのに (➡言わなかった)】
②You should have come yesterday!
【君も昨日来れば良かったのに! (➡来なかった)】
(5) 過去の否定の後悔
⇒「~すべきでなかったのに(実際はしてしまった)」
① She should not have said so.
【彼女はそう言うべきではなかったのに(➡言ってしまった)】
② You shouldn't have wounded her feelings.
【君は彼女の感情を傷つけてはいけなかったのに(➡傷つけてしまった)】
(6) 過去の必要の後悔
⇒「~する必要があったのに(実際はしていなかった)」
① She need have said so.
【彼女はそう言う必要があったのに(➡言っていなかった)】
②You need have arrived here by now.
【あなたは今頃ここに到着する必要があったのに(➡到着しなかった)】
⑺過去の不要の後悔
⇒「~する必要はなかったのに(実際はしてしまった)」
① She need not have said so.
【彼女はそう言う必要はなかったのに(➡言ってしまった)】
②You need not have arrived here by now.
【あなたは今頃ここに到着する必要はなかったのに(➡到着してしまった)】
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関連記事
助動詞の慣用句表現についてはこちらをご参照。
https://howto-komarigoto.work/entry/23_auxiliary_verb_idiomatic_expression#gsc.tab=0
本章のアドバイス
《確信度/ニュアンス》の違いを上手く和訳できる様に、例文と和訳を多く暗記する勉強をお薦め。
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