助動詞の慣用表現は「not」を入れる位置に要注意。例えば《You ought to not go home.【あなたは家に戻るべきではない】》は正しいか?答えはNo。なぜ正しくないのか気になる方は【下記3】ご参照。
目次
1.結論
⑴助動詞の慣用表現は1つのマトマリで表現される。(途中で切らない)
⑵従い、否定文で「not」を入れる位置は普通は1つのマトマリの後に置かれる。
①You had better not go home.
✖You had not better go home.ではない。
②You may well not go home.
✖You may not well go home.ではない。
⑶但し《ought to + 動詞の原形【~すべきである】》は要注意。
否定文で「not」を入れる位置が他の助動詞と異なる
You ought not to go home.
✖ You ought to not go home.ではない。
2.基本事項と慣用表現
主な慣用表句の意味は、下記のとおり
(1)《had better + 動詞の原形》【~した方が良い】
You had better go home from now.
【今から帰宅した方が良い】
You had better not go home from now.
【今から帰宅しない方が良い】
⇒否定の意味にするには、betterの後に「not」を付ける
(2)《used to + 動詞の原形》【~したものだ/以前~していた】
⇒過去にあって今はない状況/状態を述べた表現
①I used to play in this park.
【この公園で良く遊んだものだ】
②Do you remember I used to live next door to you?
【私があなたの隣に住んでいたのを覚えていますか】
(3)《cannot + 動詞の原形 + too + 形容詞》
【いくら~しても~しすぎる事はない】
①You cannot be too careful about your behavior.
【あなたは自分の行動に注意してもしすぎる事はない】
②You cannot be too careful when you are traveling alone.
【独り旅のときは、いくら注意しても注意し過ぎることはない】
(4)《may well + 動詞の原形》
【①~するのも当然である(当然性) / ②恐らく~だろう(高い可能性)】
①You may well take action for yourself.
【あなたが自分のために行動するのも当然である】
②She may well stay at home.
【彼女はおそらく家にいるだろう】
(5)《may as well + 動詞の原形》【~した方が良い】
①You may as well go home.
【あなたは帰宅した方が良い】
②We may as well do it at once.
【直ぐにそうした方が良い】
(6)《might as well A as B》【BするのはAする様なものだ】
⇒AとBの順番を間違えない様に要注意
①You might as well throw your money away as lend it to him.
【あなたが彼にお金を貸すのは金を捨てる様なものだ】
② I might as well die as fall in love.
【恋するくらいなら死んだ方がましだ】
(7)《ought to + 動詞の原形》【~すべきである】
①You ought to do your best
【あなたはベストを尽くすべきである】
② He ought not to do it.
【彼は、それをすべきではない】
⇒「not」を入れる位置に注意
(8)《would rather A than B》【BするならAする方が良い】
①I would rather be dead than stay alive in this country.
【この国で生きるなら死んだ方ががましだ】
②I would rather go bowling than go shopping.
【私は買い物よりもボウリングに行きたい】
《Brake !》効率的な英語勉強法のご提案(興味のある方はご参照ください)
関連記事
過去形の助動詞+完了形=推量・後悔の気持ちの表現はこちらをご参照。https://howto-komarigoto.work/entry/22_auxiliary_verb_regret#gsc.tab=0
今回の内容はあなたのお役に立ちましたか?ブックマークして何時でも参照できる様にしておくと便利です。これからも改廃していきますので継続して見てください。