主語に係る修飾語で動詞が単数か複数を誤ってしまう時がある。例えば《Not only you but also I are angry.【あなただけでなく私も怒っている】》は正しいか?答えはNo。「あなたと私で複数形〈are〉」ではない。同様の表現を知りたい方はご参照。
目次
1.結論
⑴複合主語と動詞の関係では、動詞がAに一致する下記ケースに要注意
①「 A as well as B」+ 動詞
:【BだけでなくAも~】〈下記2-⑸〉
②「 A together with B」+ 動詞
:【Bと共にAが~】〈下記2-⑺〉
⇒〈「as well as B」「together with B」〉は、Aを説明した語句と考える。
⑵不定代名詞と動詞の関係では、動詞は単数になると覚えておく。
⑶①「a number of ~」は『単数冠詞〈a〉』があるが複数動詞、
②「the number of ~」は単数動詞で、受ける。〈下記4-⑶〉
2.複合主語と動詞の一致
⑴《A and B》+動詞
➡同一人物や1つの纏まった物・内容・事柄を表す場合は、一般的に単数扱い
①Juice and popcorn is very popular in the theater.
【ジュースとポップコーンは映画館でとても人気がある】
②A year and a half has passed since she went to Japan.
【彼女が日本に行って1年半が過ぎた】
👉One and half years have passed since she went to Japan.では複数扱いに注意
⑵《 each / every + A and B》+動詞
➡ 一般的に単数扱い
①Each boy and girl has a cap on their head.
【男子も女子も自分の頭に帽子をかぶっている】
👉〈A+B〉で複数形、との勘違いに注意
⑶「either A or B」/『neither A nor B』+動詞
➡ 一般的に、動詞の位置に近い方の主語の人称数に一致
①Either you or I am to leave home .
【あなた又は私のどちらかが家を離れなければならない】
②Neither I nor you are wrong.
【私とあなた両方とも間違っていない】
⑷「not only A but (also) B」+動詞
【AだけでなくBも~】➡ 一般的にBに一致
①Not only you but also I am angry .
【あなただけでなく私も怒っている】
②Not only you but also your father lives in Tokyo.
【あなただけでなく父も東京に住んでいる】
⑸「 A as well as B」+動詞【BだけでなくAも~】
➡ 動詞はAに一致
①You as well as I are angry .
【私だけでなくあなたも怒っている】
⇒【Aを強調する表現なので】訳の順序にも要注意
②My sisters as well as I were invited to the party.
【私と姉妹たちも、パーティーに招待された】
⑹「 Not A but B」+動詞【AでなくBが~】
➡ 動詞はBに一致
Not you but I am to finish the homework .
【あなたでなく私が宿題を終えなければならない】
⑺「 A (together) with B」+動詞【Bと共にAが~】
➡ 動詞はAに一致
①Some gifts with a nice letter were sent to me.
【手紙と一緒に贈り物が私の元に送られて来た】
②The professor together with his students is dining here tonight.
【教授は学生たちと一緒に今晩ここで食事することになっている】
⑻「 A(名詞) after A(名詞)」+動詞【Aが次から次へ~】
➡ 動詞は単数形
Ant after ant comes out from the nest.
【蟻が次々と巣から出て来る】
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3.不定代名詞と動詞の一致
⑴ every / each 単数名詞+単数動詞
➡形容詞的用法の《every / each》は単数普通名詞に付き、動詞は単数形
①Every member of the team was absent
【チームメンバーは皆欠席した】
②Each house on the hill has a large garden.
【丘に建つそれぞれの家には大きな庭がある】
⇒《eachの名詞的用法》では複数名詞に付くが、動詞は単数形で受ける
③Each of the students was absent
【チームメンバーは皆欠席した】
⑵either/neither of 複数名詞+単数動詞
➡代名詞的用法の《either / neither of 》は複数名詞に付くが、動詞は単数形
①Either of these plans is too bad.
【これらの計画はどちらもダメだ】
②Neither of these novels was interesting.
【どちらの小説も面白くなかった】
4. 部分/数量が付く名詞と動詞の一致
⑴most 《 all / some / part / half 》of 名詞 + 動詞
➡〈of〉後の語が、複数名詞なら複数、単数名詞なら単数動詞
①Most of the students were aware of the rumor.
【殆どの生徒がその噂を知っていた】
②Part of the house has been destroyed by the earthquake.
【家の一部が地震で壊れた】
⑵plenty 《 a lot / lots 》of 名詞+動詞
➡〈of〉後の語が、複数名詞なら複数、物質名詞なら単数動詞
①Plenty of the tickets are reserved.
【多くの切符が予約されている】
②A lot of of money was stolen.
【多額の金が盗まれた】
⑶ 「a number of ~」と『the number of ~』+動詞
➡「a number of ~」は複数で、『the number of ~』は単数動詞で受ける
①A number of workers have been fired.
【多くの労働者が解雇された】
②The number of cars has decreased in this town.
【この町では車の数が減った】
⑷ 「many a~」/『more than one~』+ 動詞
➡意味は複数だが、単数動詞で受ける
①Many a young worker has been fired.
【多く若年労働者が解雇された】
②More than one woman has been employed in this campany.
【多くの女性がこの会社に雇われた】
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同様に、接続詞が動詞の単複数に影響する表現も知っておく価値がある。
⑴等位接続詞では 基本的に主語が《A+B》の時は動詞はBを受ける。但し《A as well as B》はAを受ける。
⑵従位接続詞では、動詞がthat節を目的語とする/しない時のパターン別の暗記をお薦め。
⑶《doubt》後の接続詞は、内容に依り《if / that》を使い分ける。
https://howto-komarigoto.work/entry/conjunction_006#gsc.tab=0
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