《I enjoyed to play the guitar.【私はギターを弾くのを楽しんだ】 》は正しいか?答えはNo。ポイントは〈enjoy〉が動名詞のみを目的語とすることだ。また、①意味上の主語/②時制の違い/③現在分詞との違いに要注意。気になる方はご参照。
目次
1.結論
⑴動名詞のみを目的語にする動詞は「動詞+動名詞(目的語)」の形で例文として覚える。そうすれば、不定詞との混同を避ける事ができる。
⑵動名詞の意味上の主語が文の主語と異なる場合は、動名詞の前に名詞/代名詞の【所有格】を置く。逆に、一致する場合は、意味上の主語を省略する。
⑶動名詞の時制が述語動詞より過去の場合は、完了形の動名詞を用いる。
2.動名詞を目的語にする動詞
①I admit being wrong.
【私は間違っていることを認めます】
⇒✖)I admit to be wrong.は誤り
②She avoided going into debt by selling her house.
【彼女は家を売ることによって借金を回避した】
③I considered writing to him, but then decided to see him.
【彼に手紙を書くことを考えてみたが, あとでは会ってやろうという気持ちになった】
④Why have you delayed writing to her?
【彼女へ手紙を出すのをどうして延ばしているのか】
⑤She denied having done any such thing.
【彼女はそんな事をした覚えはないと言った】
⑥I enjoyed playing the guitar.
【私はギターを弾くのを楽しんだ】
⑦He escaped being killed
【彼は殺されるのを免れた】
⑧She finished cleaning her room.
【彼女は自分の部屋を掃除し終えた】
⑨I don't mind explaining again.
【(わからなかったら)もう 1 度説明してもいいですよ】
⑩I missed hearing Madonna.
【マドンナを聞きそこなった】
⑪You must not postpone answering her letter any longer.
【彼女の手紙の返事をそれ以上遅らせてはいけない】
⑫You have to practice parking the car in the garage.
【あなたは車をガレージに入れる練習をしなければならない】
⑬I couldn't resist eating the cinnamon rolls.
【私はそのシナモンロールを食べるのを我慢できなかった】
⑭I'm willing to risk losing everything.
【私はすべてを失うようなことでも喜んでするつもりだ】
⑮Stop talking.【おしゃべりをやめなさい】
3.動名詞の意味上の主語
①意味上の主語が人称代名詞の場合
動名詞が文の主語の時は、普通所有格を使う。
Her doing it might result in failure.
【彼女のその行いは失敗に終わるかもしれない】
②意味上の主語が無生物の場合は、所有格にせずそのままの語句を置く
I am sure of the news being wrong.
= I am sure that the news will be wrong.
【私はその知らせが誤りであると確信している】
③意味上の主語が文の主語と一致する場合は、意味上の主語を省略する。
✖ I enjoyed [my] playing the guitar. [Iとmyは一致するのでmyは不要]
✖ She finished [her] cleaning her room. [Sheとherは一致するのでherは不要]
④意味上の主語が一般の人の場合は、意味上の主語を省略する。
Beating a child will do more harm than good.
【子供を虐待するのは善より悪だ】
⇒「Beating a child」は世間一般の事であるため、意味上の主語を省略する。
4.時制が違う場合の表現
He denied having told such a stupid word.
【彼は愚言を発した事を否定した】
= He denied that he had told such a stupid word.
⇒「He denied 」より「He had told such~ words」の方が過去を示しているので「having told」になる
5.現在分詞との違い
①動名詞は修飾する名詞の目的や用途を表す。
例:a sleeping bag = a bag for sleeping.【寝袋】
②一方、現在分詞は修飾する名詞の動作や状態を表し、
修飾された名詞が現在分詞の意味上の主語になる。
例:a sleeping dog = a dog that is sleeping. 【寝ている犬】
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①不定詞と動名詞の使い分けは、下記リンクをご参照
https://howto-komarigoto.work/entry/15_infinitive_gerund#gsc.tab=0
②動名詞の慣用表現は、下記リンクをご参照
https://howto-komarigoto.work/entry/gerund_007#gsc.tab=0
本章の豆知識
①動名詞は、修飾する名詞の目的や用途を、
②現在分詞は、修飾する名詞の動作や状態を表現する。
また、修飾された名詞が現在分詞の意味上の主語になる。
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